絢爛舞踏祭 ザ・マーズ・デイブレイク/作品レビュー
<放送媒体・期間>
TVアニメーション
2004年4月1日~9月23日 全26話
<あらすじ>
太陽系全域に進出した人類は科学の発展も急速に進んでおり、工業生産の大部分をAI搭載型ロボットに任せるまでに至っていた。しかし、経済が傾きつつある火星では革命家や海賊が増加し治安が悪化していた。火星の都市船アデナで暮らす青年グラム・リバーは自由気ままなフリーター暮らしをしていた。ある日、お尋ね者の海賊「夜明けの船」がアデナを襲撃。攻撃に巻き込まれ海に投げ出されるグラムだったが、謎の無人RB(ラウンド・バックラー)に救われ一命をとり止める。偶然にも「夜明けの船」に助けられたグラムは、彼らに仲間にならないかと誘われるのだった。
<おすすめポイント>
- 火星を舞台とした海賊冒険ロボットアニメ。ゲーム「絢爛舞踏祭」の前日譚的な位置付けとなる作品。水中での戦闘をメインにしたロボットアニメは古今例がない。ロボットと同割合で活躍する魚雷も本作ならでは。
- もっともおすすめなのはドラマ部分。全26話がうまくまとまっており相当楽しめる。全体的に明るいストーリー。
- 地味なことだが「前回までのあらすじ」は単純に前話のあらすじではなく、これから見るために必要な情報を簡潔に教えてくれる。実に丁寧。
- 初期の富野アニメを見ているかのような感覚になる。設定がザブングルに近いためかな。
<おすすめしないポイント>
- 水中・宇宙用に開発されたRB(ラウンド・バックラー)は、本作では主に水中で使用されるが活躍の機会は少ない。ロボットアニメとしては不満が残る。普通のアニメとしてなら大変面白いのだけれど。
- 世界観がうまく伝わってこない。火星の一部地域の小競り合いといった印象。地球や宇宙の状況(暮らしぶり)を見せてくれると良かったのに。
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