奇鋼仙女ロウラン/作品レビュー
<放送媒体・期間>
TVアニメーション
2002年11月15日~2003年5月30日 全28話
<あらすじ>
日本の裏社会を牛耳る組織「城護(シロモリ)衆」を倒すべき結成されたASY(アシュ)。アシュの隊員・神子上ヤマトは、臨海地域に現れた城護衆の怪獣と戦うため巨大ロボット・鋼仙「銀子(ぎんし)」で出撃する。怪獣を圧倒するヤマトだったが、戦闘に巻き込まれた避難民船を爆撃してしまう。そんな時、一人に少女が現れヤマトが乗る鋼仙を戦闘不能にする。彼女の名は「ロウラン」。
<おすすめポイント>
- アニメ専門チャンネル「キッズステーション」で放送された1話15分で構成されたロボットアニメ作品。主人公のロウランを軸にASYと城護衆の三つ巴の戦いが繰り広げられる。
- 一つの謎が解けたら新たな謎が浮かび上がってくる物語。伏線はかなり多い作品。
- 80年代のOVAを彷彿とさせるストーリー展開。絵柄だけ今どきのものなので、そのギャップも興味深い。
- 組織的な構造は三つ巴の争いだが、各キャラクターには独自の思惑があり複雑な群像劇になっている。
<おすすめしないポイント>
- 結局誰が主人公だったのかはっきりしない。「結局お前は何がしたいんだ」と思うキャラクターが非常に多かった。目的を明確にさせないキャラクターが多いとこんなに不明瞭な作品になってしまうのか。
- 終始いいところのなかったロボット・鋼仙。「冥王計画ゼオライマー」をやりたかったのかなあ。