WXⅢ 機動警察パトレイバー/作品レビュー
<放送媒体・期間>
劇場公開作品
2002年3月30日公開
<あらすじ>
昭和75年東京。東京湾岸の工事現場でレイバーの襲撃事件が相次ぐ。共通するのはレイバーに残る獣の爪痕と搭乗者の遺体がズタズタであること。警視庁城南署の久住と秦の両刑事は関連先での聞き込み調査を開始する。
そんなある日、秦は偶然知り合った大学講師の女性″岬冴子″と出会い惹かれていくのだった。
<おすすめポイント>
- 漫画版「機動警察パトレイバー」でアニメ化が見送られていたシリーズ「廃棄物13号」を映像化。原作を下敷きとしながらもオリジナルキャラクターを主人公に置き、新たな視点とテーマで描かれている。
- 亡くなった娘の細胞の一部を使い生まれた廃棄物13号に傾向する岬冴子とそんな彼女に惹かれる秦刑事の悲恋を描いたラブストーリー。秦刑事が最後に彼女と同じ気持ちを味わうことになるところが切なく感動的。
<おすすめしないポイント>
- 終始主人公刑事2人の視点で描かれるため、特車2課の活躍はラストのみ。完全な脇役になっている。したがってパトレイバーの活躍も少ない。
- 押井監督が1,2のような大事件を扱った作品ではない。
- レイバーが活躍するファン向けの作品ではない。そしてパトレイバーの名前を冠しているため新規のファンも付きにくい。一体誰をターゲットにして作られたのだろうか。決してつまらない作品ではないのだが観る側のことをもう少し考えてほしかった。
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