装甲騎兵ボトムズ ペールゼン・ファイルズ/作品レビュー
<放送媒体・期間>
OVA(オリジナルビデオアニメーション)
2007年10月26日~2008年8月22日 全12話
<あらすじ>
アストラギウス銀河で百年続くギルガメスとバララントの戦争も終戦が囁かれていた。ギルガメス軍内でも畏怖された独立部隊「レッドショルダー」の解体に伴い、同部隊の生き残りであるキリコ・キュービーは別部隊に転属させらていた。ギルガメス軍60万人が動員された大規模な作戦「タイバス渡河作戦」。その無謀な作戦により次々と倒れていく兵士の中で、キリコは無事に生還を果たす。
一方、その作戦の結果とキリコの生存を観察していた情報省次官フォドク・ウォッカムは、レッドショルダー部隊司令のヨラン・ペールゼンが唱えた「異能生存体説」を実証すべく、驚異的な生還率を誇るキリコを含めた5名の兵士を招集し、過酷な戦地に次々と送り込むのだった。
<おすすめポイント>
- TVアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の前日譚を描いた作品。ボトムズシリーズ初の3DCGを取り入れ、100体以上のアーマード・トルーパー(AT)が縦横無尽に駆け回る姿は圧巻。「鉄の棺桶」と呼ばれる脆弱な装甲のATが発展途上の3DCG技術と相まって哀愁を漂わせている。
- どんな過酷な戦地でも生き残ってしまう異能生存体のキリコ達の強さと怖さが全編を通して描かれている。そして「ツケ」と表現される部隊の結末も見逃せない。
- 直接的ではないがTVシリーズの重要なキーワードが随所に描かれている。
- 女性キャラゼロ。
<おすすめしないポイント>
- 主人公キリコの存在感がない。また誰が搭乗しているのかわかりにくい量産機。
- キリコが異能生存体として自覚していることや、「神の目」と思われる男がキリコと出会ってしまっていることなどTVシリーズとの矛盾点が多い。
- 女性キャラゼロ。
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