装甲騎兵ボトムズ/作品レビュー
<放送媒体・期間>
TVアニメーション
1983年4月1日~1984年3月23日 全52話
<あらすじ>
アストラギウス銀河では「ギルガメス」と「バララント」の両軍が100年戦争と呼ばれる長い闘争を続けていた。戦争末期、ギルガメス軍の軍人キリコ・キュービーは突然の転属を命じられる。具体的な内容も伝えられないまま参加した作戦は、味方の基地を強襲するという謎めいたものだった。そこでキリコは「素体」と呼ばれる女性と出会う。この出会いがキリコの運命を大きく変えていくことになる。
<おすすめポイント>
- リアルロボットの最高傑作と呼ばれるボトムズシリーズの第1作。熱血漢でも内向的でもない「無口なプロフェッショナル」の主人公キリコが、ギルガメス・バララント両軍そして謎の組織から狙われていく中で、多くの仲間と出会い人間性を取り戻していく。4部構成で展開されるストーリーは、キリコの置かれる環境も様変わりするため飽きさせない。しゃべらないキャラクターというのは戦争が生活の一部になっているハードな世界観に合っていて違和感がない。
- 本作のもう一つの特徴はATと呼ばれるロボット。完全な兵器として扱われ、主人公のキリコは状況に応じて機体を乗り捨てていく(そして現地調達)。主人公が乗る機体が量産型であることも当時では斬新だった。物語の舞台が「地上」「湿地帯」「宇宙」「砂漠」と移り変わっていく中でATのバリエーションも変化していく。ロボットの破壊シーンの多さは本作が一番では?
- ATの特徴「ローラーダッシュ」や「パイルバンカー」等の武装は、本作以降のロボットアニメ作品に多大な影響を与えている。
<おすすめしないポイント>
- 同じことを繰り返すエピソードが目立ちテンポを悪くしている。
- 中途半端な総集編。なぜウド編が2回あるのだろう。
- キリコを取り巻く敵勢力の関係がわかりにくい。秘密結社とロッチナの存在が複雑にしている。
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