マブラヴ オルタネイティヴ/作品レビュー
<放送媒体・期間>
TVアニメーション
第1期 2021年10月7日~12月23日 全12話
<あらすじ>
1973年BETA(地球外起源種)が地球侵攻を開始。その圧倒的な物量によって人類の生存圏は縮小していった。
2001年。気が付くと白金武は自分の部屋にいた。しかし元の世界に帰れたのではなく、外は3年前と同じ荒廃した景色が広がっていた。BETAのいる世界をタイムスリップしたことに気が付いた武は、「オルタナティブⅤ」(選抜された人類10万人を地球外へ脱出させる計画)を阻止するため再び国連横浜基地へ向かうのだった。
<おすすめポイント>
- 地球外起源種BETAと人類の戦いを描いた作品。人類の滅亡をかけた壮絶な戦いが描かれる一方で、主人公の白金武が並列世界からやってくるというSF的な側面もある。原作ではBETAとの戦いは中盤以降に描かれるため、オリジナルエピソードとして第1話「世界の日常」が追加されている。
- 平和な現代からBETAが人類を蹂躙する世界へ渡ってしまう主人公・白金武。さらにそのBETA世界もタイムリープし、もう一度同じ時間軸をやり直すというところからスタートする本作。そのチート系主人公の特性を生かし、絶望的な世界の状況に希望の光を与えていく。
- 対BETA戦闘用の人型兵器・戦術機。機体バリエーションが豊富(国家単位・運用部隊単位で異なる戦術機を使用)で、ミリタリー要素があるのも本作の魅力。
- ageの歴代作品「君が望む永遠」から涼宮遙と速瀬水月、「君がいた季節」から伊隅みちるが登場するスター・システムを採用している。
<おすすめしないポイント>
- 原作の「EXTRA編」「UNLIMITED編」がほぼカットで始まる本作。それぞれ1話ずつ作るだけでもマブラブの面白さがもっと伝わったと思うのだが。
- かなり駆け足で進んでいくストーリー。シリーズ初見の人には難解な設定が多い。また本作の基本的な世界観は「UNLIMITED編」で語られるため(初めてこの世界にやってきた主人公と同じ目線で知ることができた)、この部分も不親切と思う。