Xenosaga THE ANIMATION/作品レビュー
<放送媒体・期間>
TVアニメーション
2005年1月5日-3月23日 全12話
<あらすじ>
人類が宇宙に進出している数千年先の未来。人類発祥の星・地球はある理由によって放棄されていたが、人々は地球の場所やその存在さえも忘れ去ろうとしていた。惑星改造やワープ航法など科学技術の発展により豊かな生活を送れるようになっていたが、いつのころからか未知の敵・グノーシスが現れるようになっていた。虚数空間に存在しており実数領域では物理的な接触ができないグノーシスとの戦闘は過酷を極めたが、対グノーシス兵器の開発も進められていた。
T.C.4767年。星団連邦戦艦ヴォークリンデ内においてヴェクター・インダストリー社のシオン・ウズキは、対グノーシス人型掃討兵器「KOS-MOS」の調整を続けていた。しかし、過去KOS-MOSが暴走事故を起こしていたため、シオンは起動テストをわざと遅らせているのだった。
<おすすめポイント>
- PlayStation2ゲーム「ゼノサーガエピソードⅠ」をアニメ化した作品。一部異なる展開があるものの大まかなストーリーはゲームと同様。(ゲームのムービー部分を抽出したような感じ。ゲームが苦手、もしくは古いゲームのためプレイできない方はこちらを勧める)。
- 硬派なSF設定に加え、謎が謎を呼ぶ展開の連続、萌え的なキャラクターも登場する。後に開発される「ゼノブレイド」シリーズとの直接的な繋がりはないが、世界観は似ているものを感じる。
- 舞台は未来の宇宙。人類に敵対行動をとる巨大生物グノーシス。これに対抗すべく作られたロボット・エイムス(A.G.W.S)と百式汎観測レアリエン(合成人間)・戦闘用アンドロイドなどロボットアニメ的な世界観を有する作品。
- 「ゼノサーガエピソードⅠ」の知識を入れてからの視聴を勧める。かなり楽しめると思う。
<おすすめしないポイント>
- ゼノサーガは全3部作(エピソードⅠ~Ⅲ)で完結されるストーリーだが、アニメは1部(エピソードⅠ)しか作られていないため未完で終わってしまう。
- ゼノサーガを1クールで表現するのは無理。ゲームのダイジェストで終わってしまっている。
- 作画が粗さが目立つ。
- 原作ゲーム通りだが、エピソードⅠではロボット「A.G.W.S」の活躍の機会は少ない。