鉄人28号 白昼の残月/作品レビュー
<放送媒体・期間>
劇場公開作品
2007年3月31日公開
<あらすじ>
太平洋戦争の敗北から10年。驚異的な速さで復興を成し遂げた日本は高度経済成長期へと進もうと していた。そんな混迷とした時代に起こる難事件を解決していく少年探偵「金田正太郎」の姿があっ た。彼の操縦する巨大ロボット・鉄人28号によって悪事を働くギャングや秘密結社のロボットは次々 と倒されていくのであった。
そんなある日、東京で不発弾が発見される。解体作業を行う鉄人の前に謎の巨大ロボットが3体現れ る。ロボットたちに囲まれ苦戦する鉄人と正太郎。その時「ショウタロウ」と名乗る青年が現れ、鉄人 28号を的確に操縦し敵ロボットを瞬殺するのだった。
<おすすめポイント>
- 横山光輝の漫画原作をオリジナルストーリーでアニメ化した劇場公開作品。2004に制作されたTVアニメ版とは世界観や作品テーマは同じだが、キャラクターの性格設定等はすべて再構築されており独立した作品となっている。
- 「鉄人28号」という作品を現実世界に組み入れるだけでこれほど重圧なストーリーになっていくことに驚く。昭和感漂う風景と歌謡曲ももの悲しいシナリオにマッチしていて良かった。
- 基本的にシビアで重苦しいストーリーの中、TVアニメ版と異なり性格が明るくなった高見沢と村雨健二のコメディアクションに救われる。
- TVアニメ版に登場した敵ロボットが総登場。個人的にはモンスターの活躍が嬉しかった。
<おすすめしないポイント>
- どこまでのキャラ設定がTVシリーズと同じなのかわからないため混乱する。
- 実質的な主人公は義兄「ショウタロウ」になっており、正太郎と鉄人28号の活躍は思ったより見られない。
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